導火線に火がついたのはいつだったろうか中学生の頃か生まれる前か爆発寸前の火薬のようなレコードが好きだった 僕の最初のヒーローはブルース・スプリングスティーンだった。バンダナを巻いたアメリカ人が顔も飛び出さんばかりに「俺はアメリカに生まれた」と叫んでいる。ロックンロールの洗礼だ。何に対しても夢中になれない、ただぼんやりと暇をつぶすように生きていた中坊の導火線に火がついたどころか、爆発した瞬間だ。それ以来、僕の人生は音楽と、ロック・アンド・ロールと、合体した。その後に聞いたボス(ブルース・スプリングスティーン ...