音楽制作会社にオリジナルの楽曲を依頼するとき、どのような流れで楽曲が作られるのでしょうか?ここでは、一般的な音楽制作会社の楽曲制作の工程を紹介します。
1.依頼(情報共有、打ち合わせ)
まず、依頼者と音楽制作会社との間で、楽曲の目的、テーマ、イメージ、ジャンル、期限、予算などの条件を打ち合わせます。この段階で、依頼者が持っている参考音源や歌詞の案なども共有します。そのあと、共有された情報、打ち合わせの内容をもとに、音楽制作会社はデモ音源の制作に入ります。
2.デモ音源制作
音楽制作会社の制作するデモ音源は、楽曲の構成やメロディー、コード進行などを示す簡易的な音源の場合もあれば、日ごろサブスクで聴くような完成された音源に近いレベルのものもあります。どんな状態のデモが初稿の段階で上がってくるのか依頼時に確認しておいた方がよいでしょう。仮歌が必要な場合は、デモ音源の制作時に録音します。
こちらのデモ音源は、依頼者と音楽制作会社との間でフィードバックを行うためのツールとしても使われます。依頼者は、デモ音源を聴いて、気に入った点や改善したい点を音楽制作会社に伝えます。音楽制作会社は、依頼者の意見を反映して、デモ音源を修正します。このプロセスを繰り返して、最終的なデモ音源をフィックスします。
3.最終工程
デモ音源では仮で使っていた打ち込みやサンプリング素材などを実際の演奏や歌唱に置き換えたり、ミキシングやマスタリングなどの後処理を行ったりします。
生楽器等
事前の打ち合わせで差替えが決まっている場合は、デモ音源では仮で使っていた打ち込みやサンプリングを基に差し替える演奏を録音、差し替えを行います。
ボーカル録音
録音が完了した音源に合わせ、ボーカルを録音します。
ミックス、マスタリング
ミックスは、各楽器やボーカルが録音されたトラックを音作りしながらステレオ2チャンネルにまとめていく作業です。その後のマスタリングでは、楽曲ごとの音のバランスの調整や音圧の調整行っています。配信のみの場合はもちろん、CDやアナログレコードで発売する場合はとても重要な作業となります。
以上が、一般的な音楽制作会社の楽曲制作の工程です。オリジナルの楽曲を依頼する際には、このような流れで進められることを知っておくと良いでしょう。