
ウクライナから逃れた子どもがお父さんはウクライナに残ったと言っているインタビューを見た。数週間前までテニスのトッププレイヤーだった人が今は戦っている。僕が普段曲をアップしているBandlabにもウクライナのミュージシャンがいる。ものすごくクールなロックをアップする若者だ。彼が先日Bandlabに兵服の写真をあげた。その後も曲をアップしているから無事なのだとは思う。ちょっと前まで曲を書いてアップしていたのに、彼は今、戦わなければいけないのだ。自分が明日、兵士になるなんてこと、想像もできない。僕が兵士になれるかなんて言うまでもない、無理だ。仕事をして、映画を見て、ビールを飲んで、音楽を聞きながら眠りにつく。そんな日常がある日突然消えてなくなる。そんなことが今、本当に起きている。この文章を書いているこの瞬間未だ戦争は終わりそうもない。この文章がネットになる頃には少なくとも停戦合意が実現していることを心から祈っている。
今回は、兵士に関わる歌を紹介したいと思う。まずは、戦争によって切り裂かれた映画の主題歌を、小野リサさんのバージョンで。
「Les Parapluies de Cherbourg」小野リサもう1曲、兵士の歌ではないけれど、引き裂かれた人たちの歌をもう1曲。学生の頃、カラオケでもよく歌ったが、この歌の本当の意味を全く理解せずにただ盛り上がっていたのが恥ずかしい。普通の別れ歌だと言われても、まあそのまま納得する。でもこの歌はちゃんと読み込めば戦争の歌だ。何かをそのまま表現するわけではなく、いろいろな解釈ができるよに表現しているこの歌詞は素晴らしい。夏川りみさんの歌声で。彼女の歌は本当に心に染み入る。本当に戦争を終わらせられるんじゃないかさえ思う。PEACE。
「島唄」夏川りみ戦場そのものを歌ったポップソングを僕はこの曲しか知らない。もっと他にもあるのだろうけど。Billy Joelは中学生の僕にとってはものすごく洗練されたクールなアーチストだった。でもNylon Curtainはそれまでと違ってヘビーだった。特にこの歌は一番ヘビーだった。
They ruled the night, and the night seemed to last as long as six weeks on Parris Island
中学生だった僕にはSix weeksという響きとこのセンテンスはものすごく衝撃だった。オフィシャルビデオも強烈だった。ぜひ見てみてください。
「Goodnight Saigon」ビリー・ジョエルアフリカから連れてこられてアメリカのために戦ったBuffalo Soldierはどこかプーチンが言っている中東の志願兵とダブるところがある。この歌は戦争のことだけを歌っているわけではないと思うが。
「Buffalo soldier」ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ次はボブ・ディランの歌を。この歌は戦争の歌ではないが、奴らのゲームの歩兵でしかないたくさんの兵士たちが今日も命を落としている。
「Only a Pawn in Their Game」ボブ・ディラン最後に2曲。ベトナム戦争から帰ってきた兵士たちの生活を歌った歌を。Sam StoneはJohn Prineの曲で、彼のバージョンも素晴らしいが、今回はソウルフルなAl Kooperのバージョンを。
「Sam Stone」アル・クーパー最後はBruceの代表曲を。レーガン元大統領がアメリカ万歳ソングだと思って選挙戦の時使ったのはほんとうに笑い話だ。ジャケットの写真は国旗に向かって立っているBruceの後ろ姿だが、国旗に向かって小便をかけているんだとしたり顔で言っている人もいた。が、多分、Bruceはアメリカを愛しているのだと思う。アメリカを愛して戦争に行った若者たちと共感しているんだと思う。
中学生の頃にこの曲を聴いて以来は、僕にはこの問いがずっとつきまとっている。国っていったい何なのだろうか。
「Born in the USA」ブルース・スプリングスティーン最後にいつも通り、私の曲を。冒頭に書いたウクライナから逃れた子どもがお父さんはウクライナに残ったと言っているインタビューからインスピレーションを受けてかいた曲です。
Only you 作詞作曲:金子茶琳
Only you
I love you
Even if you won't be here for me tonight.
I love you
Even if tomorrow morning you will be on the flight
If I close my eyes, baby your smile come
Oh my sweetheart, I can still feel your lips and tongue
I hum
I love you
Even if I'm only one left and with no sound breathe
I love you
Even if I'm sleeping with gun in the freeze
If I close my eyes, baby your smile come
Oh my sweetheart, I can still feel your lips and tongue
I hum
I love you
Only you
I love you
Even if you are breast-feeding our dear son at a distance
I love you
Even if they kicked out with laughing my resistance
If I close my eyes, baby your smile come
Oh my sweetheart, I can still feel your lips and tongue
I hum
I love you
Even if you cannot find one of my bones
I love you
I will never let them drop on you only just one bomb
If I close my eyes, baby your smile come
Oh my sweetheart, I can still feel your lips and tongue
I hum
I love you
Only you
I love you
I will never let them drop on you only just one bomb
愛しています
愛しています
たとえ今夜あなたがここにいられなくても
愛しています
たとえ明日の朝、あなたが飛行機に乗っていても
目を閉じればあなたの笑顔が浮かぶ
ああ、愛しい人よ、あなたの唇と舌をまだ感じることができる
僕は口ずさむ
愛しています
たとえ僕がたった一人残って、音もなく息をしていても
愛しています
たとえ僕が凍えながら銃を持って寝ていても
目を閉じればあなたの笑顔が浮かぶ
ああ、愛しい人よ、あなたの唇と舌をまだ感じることができる
僕は口ずさむ
愛してる
あなただけ
愛しています
たとえ遠くで愛しい息子に授乳していても
愛しています
たとえやつらが僕の抵抗を笑って蹴飛ばしてしまっても
目を閉じればあなたの笑顔が浮かぶ
ああ、愛しい人よ、あなたの唇と舌をまだ感じることができる
僕は口ずさむ
愛しています
たとえ、あなたが僕の骨の一つも見つけられなくても
愛しています
ただ一つの爆弾も君の上には絶対に落とさせない
目を閉じればあなたの笑顔が浮かぶ
ああ、愛しい人よ、あなたの唇と舌をまだ感じることができる
僕は口ずさむ
愛してる
あなただけ
愛しています
ただ一つの爆弾も君の上には絶対に落とさせない
こちらもオススメ
音楽好きのつぶやきVol.24 OBI - トゥーツ・シールマンス
桜だなあ、新緑だなあ、紫陽花だなあと思っていたら、気がついたら、何時からでもビールを飲まざる得ないそんな気温に包まれるようになってしまいました。暑いのは大好きなのですが、年を追うごとにしんどさが増して、でも、エアコンに浸っているとそれはそれで体調が崩すという悪循環に陥りそうなので、ビールを扇風機とこの音楽で我慢しようかと思います。まずは、どうしてか、この最初のテーマを聞いた瞬間から、背筋がピンと伸びて、暑さを忘れてしまうんですよね。なんでだろう。 アルバム全体を通して、シャキッとします。このアルバムハ ...
音楽好きのつぶやきVol.2 すべての人の心に花を - 喜納昌吉&チャンプルーズ
大学生の頃、一人で沖縄を旅したことがある。小浜島という小さな島に2週間くらい滞在した。大きなリゾートホテルがある島なのだが、まあ、大学生男子の一人旅で泊まるわけもなく、小さな民宿に泊まっていた。1日目の晩ごはんを食べ終わると、宿の若い主人が「もう少し食堂にいられる?」とニコニコ顔で言ってきた。まあすることもないのでぼーっとしていると、次から次へと右手に三線、左手に泡盛を持ったおっちゃん、おばちゃんが集まってくる。始まったのは、そう、いつ終わるともしれぬ呑めよ、歌えよだ。なれない泡盛のせいなのか、音楽のせい ...
音楽好きのつぶやきVol.15 And It Stoned Me - ヴァン・モリソン
音楽と深く関わる映画が最近よく上映される。音楽に関わる映画はやっぱり映画館で大ボリュームでじゃないと絶対にダメだ。スマホでベッドに入りながら見ても全く面白くない。今回はそんな映画館で聞くべき映画を紹介したい。 まずはこの感動的な映画を。音楽だけで鳥肌がたって、自然と涙が出てくることは滅多にないけど、映画館でこの歌に包まれた時、涙が溢れ出た。この歌声に説明はいらない。この世で一番感動的であると同時に、この世のものとは思えない。そんな歌声です。 Apple Muisc Amazon https://amz ...
音楽好きのつぶやきVol.18 If I Should Fall From Grace With God - ザ・ポーグス
「シェイン 世界が愛する厄介者のうた」を見た。いやあ、ヤバい。最近の日本語では“ヤバい”はほぼ“Very”の意味で使われるようになっているが、Shane MacGowanはもともとの意味のほうでヤバい。彼のように生きたいかと言えば、答えはNOだ。かっこいいけど、いや、無理だ。多分、もう映画館での上映は終わってしまっていると思うので、まだの方は配信を待って、ぜひ、見てみてください。5歳から飲酒、高校で薬物中毒、歯を失い、今は車いす。最近、断酒したという噂をちょっと聞いたが、映画の中でずっと飲んでいた。何よ ...
音楽好きのつぶやきVol.11 Sunny Afternoon - キンクス
オルタナティブということではないんだけど、その時代のメインの音とパラレルにちょっとずれている音楽のほうが時代のど真ん中の音楽より好きだったりする。多分、僕が天邪鬼だからだ。今回は3大〇〇から漏れちゃってるけど、「俺的には1番」という音楽を紹介したい。 3大UKロックバンド(The Beatles, The Rolling Stones, The Who) ビートルズマニアやストーンズファン、フーの信望者には結構出会うが、キンクスフリークに会うことは滅多にない。でも、僕はThe Kinksが大好きだ。 ...
音楽好きのつぶやきVol.17 Move - スタン・ゲッツ
本当に久しぶりにブルーノート東京を訪れた。Michel Camiloのソロ。Jazz聞くようになったばかりの頃、彼の“Michel Camilo”を聞いて、その気持ちいいくらいのテクニックに驚愕して以来、彼のピアノは大好きだ。コロナ明けの2年ぶりくらいのブルーノートで聞くアーティストが彼で本当によかった。全身すべてが音楽でできているような人で、弾いている間もずっと笑っていて、曲の最後には必ず「どうだ!」とばかりに立ち上がる。聞いているほうとしては「参りました!」としか言いようがない。自分で弾いているわけ ...






