音楽と深く関わる映画が最近よく上映される。音楽に関わる映画はやっぱり映画館で大ボリュームでじゃないと絶対にダメだ。スマホでベッドに入りながら見ても全く面白くない。今回はそんな映画館で聞くべき映画を紹介したい。
まずはこの感動的な映画を。音楽だけで鳥肌がたって、自然と涙が出てくることは滅多にないけど、映画館でこの歌に包まれた時、涙が溢れ出た。この歌声に説明はいらない。この世で一番感動的であると同時に、この世のものとは思えない。そんな歌声です。
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映画の途中で、多分、聞きに来ていたMick Jaggarがちょっとだけ写るのですが、ごめんなさい、正直、Areathの歌声の前ではミックの存在は殆ど印象に残らなかったです。。。
次の映画は別の意味で涙が出た映画、「Linda Ronstadt sound of my voice」です。Lindaの曲をよく聞くかと言われれば、そんなに大好きというような歌手ではないのですが、「Canciones De Mi Padre」は晴れた日の朝にはよく聞くお気に入りのアルバムです。最近、Lindaの名前を聞かないなあと思っていたら、パーキンソン病で音程がとれなくなり、プロとしては歌えなくなってしまったのだそうです。カントリーからロックやポップ、さらにはオペラまで何を歌っても超絶にうまくて、人を音楽に引き込んでいく、まさに歌うために生まれてきたような人なのに、その人から歌が奪われてしまうなんて。映画の最後に家族と一緒に歌を歌うLindaが出てくるのですが、完全に涙腺が崩壊しました。それでも、強く生きるLindaを心から尊敬し、応援します。大好きな「Canciones De Mi Padre」からとも思ったのですが、やはりこの歌を。
「Desperado」リンダ・ロンシュタットもう一つは本当にライブで見たかったなあああああと思うこの映画を。David Byrneが実際に演奏していると説明してくれるまで、ホントに生で演奏しているとは思わなかった。いやあ、無茶苦茶いい演奏です。タイトでシンプルで踊れて深い。Talking Headsの曲のクオリティはやはり格段に高い。70年代にこれをやっていたのは衝撃だ。映画館で見逃した人は、必死に探して、チャンスがあれば絶対に見るべきです!家で見ても面白さは伝わらないです!
「Once in a Lifetime」デヴィッド・バーン (アメリカンユートピアより)次はジャズ好きの胸を熱くする映画、「It must SCHWING THE BLUE NOTE STORY」を。ドイツからの移民であるAlfred LionとFrancis Wolffがジャズレーベル「ブルーノート・レコード」を立ち上げて、歴史的な名盤を世に送り出していくドキュメンタリー映画。見たこともなかったかっこいい写真や聞いたことのなかった逸話が次から次へと。ありがとう、ライオンとウルフ。あなたたちがいたから僕はこんなに音楽が好きになったんだと思います。栄光の1500番台の中からハードバップの幕開けとなった、大好きな大好きな「A Night at Birdland Vol. 1」より1曲目のこの曲を。
「Split Kick」Art Blakey Quintet最後は、音楽の映画でないけれど、音楽が聴きたくて映画館に見に行った「Belfast」を。ベルファストと言えば、僕にとってはVan Morrisonが生まれた町だ。映画もとてもよかった。紛争があったのは知っていたが、宗教というか宗派がベースにある紛争ということまではちゃんと理解していませんでした。紛争により故郷を出ていかざるを得ない家族の物語は完全に現在のウクライナの状況に重なる。ネタバレになるので、また見ていない人はこの部分は目をつぶってください。
「カトリックだろうがヒンドゥー教だろうが、お互い尊敬し合えば家族だ」(うる覚えですが)というセリフは心に響きました。何より、作中にかかるVan Morrisonの名曲に胸がキュンキュンしました。ピーター・バラカンさんをして「そのレコードがかかった途端に、空間とそこにいる人たちの雰囲気が瞬間的に変わる」名作「Moon Dance」の冒頭のこの曲を。(映画ではかからなかったけど)
「And It Stoned Me」ヴァン・モリソン最後にいつもどおり、私の曲を。映画と関係するような曲ではないのですが、BandLabにあげたら、いつもコメントをくれるMichelle Saint-Georgesが「春になり、花粉が舞う中、ハンカチを持ってくしゃみをしながら、新しいときめきを思いながら、一日のありふれた出来事をすべてやり過ごすのです、あなたの一日が見事に描かれていて、目に浮かんできます。」と歌詞をべた褒めしたくれたこの曲を。ちょっとコミカルですが、映像が浮かんでくるような歌詞をかけたかなと思います。
I find myself thinking about you. 作詞作曲:金子茶琳
Waking up, brushing teeth,
boiling water, making coffee
baking bread with strawberry
and sun through trees
A woman on TV with no sleeve
Don't forget handkerchief
I find myself, baby thinking about you
feeling on face little warm windy
humming on the street
saying hello with Johnny
as I sneeze
at the desk starting PC,
one more cup of coffee
I find myself, baby thinking about you
I think about you like I breathe
I think about you like river to sea
the way you talk
the way you walk
the way you laugh
you can't see my heart
working hard, talking hard, broken thought
I'm at limit
I could get you out of my head for a bit
I can't get back and think more, my emptiness sit
I find myself, baby thinking about you
I'll see you soon.
What I’ll talk about?
Let's start with a strong stout
Watch not to drink too much so you don't kick me out
I may be too old, so romance don't seem to start out
I find myself, baby thinking about you
気がつけば君のことを考えてる
朝起きて
歯を磨いて
ストロベリーをつけてパンを焼いて
木漏れ日
テレビのノースリーブの女性
ハンカチを忘れないようにしなきゃ
気がつけば君のことを考えてる
顔に当たる風が少し暖かい
歩きながら鼻歌
くしゃみをしながらジョニーと挨拶
デスクについてPCをたちあげ
コーヒーもう一杯
気がつけば君のことを考えてる
息をするように君のことを考える
川が海に出るように君のことを考える
君の話し方
君の歩き方
君の笑い方
君には僕の心がわからない
一生懸命働いて 一生懸命話し 思考がぶっ壊れて
もう限界
ちょっとの間君を頭から追い出せた
もう戻れない 考えられない 抜け殻が座ってる
気がつけば君のことを考えてる
もうすぐ会える
何を話そう
一杯目は強めのスタウトで行こうか
君に追い出されないように飲みすぎないようにしなきゃ
私は年取りすぎていて ロマンスは始まりそうにない
気がつけば君のことを考えてる
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