fbpx

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.12 Change Is Gonna Come - サム・クック

KANEKO Chalin
KANEKO Chalin
My Favorite CD

 人間はなぜこんなにも愚かなことをするのだろうか。僕ら一人一人には戦争を止める力なんてない。逃げ惑う老婆を、うずくまる子ども達に覆いかぶさる親を助けてあげることはできない。モニターに映し出される映像をみて憤りと悲しみを感じ、自分の無力さを呪う。   

 音楽には何ができるだろうか。

 戦争が起こる度に、人々が虐げられるたびに歌われるプロテストソングがある。今回はそんな歌を紹介したい。

 プロテストソングの前にウクライナの偉大なピアニストが人種差別を禁止する法律が可決される一方、ベトナム戦争が起こされようとしている1965年にコンサートに復帰したときのこの曲を。

Apple Muisc

Amazon

https://amzn.to/3pqgGDv

 軽いポップソングを歌うポップシンガーだと思われていたSam CookeがBob Dylanの“Blowin in the wind”にインスパイアされて書いたと言われる名曲。Samはこの曲を発表してすぐに殺されてしまった。もっともっとこんな感動的な曲をかいてくれただろうと思うが本当に残念だ。Sam Cookeがただのポップシンガーではなかったことは「あの夜、マイアミで」という映画を見るとよくわかります。映画としても面白いので、ぜひ見てみてください。

「A Change Is Gonna Come」サム・クック

 今回は変な文章を書くよりもたくさん曲を紹介したいと思います。何曲か続けて。

「Say It Loud – I’m Black And I’m Proud」ジェームス・ブラウン

「The Way It Is」Bruce Hornsby and The Range

「War」ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

「What's Going On」マーヴィン・ゲイ

「With God On Our Side」ネヴィル・ブラザーズ

「Ohio」クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング

 ネットを探せば歌詞は見つかると思うので、ぜひ歌詞も読んでみてください。 
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング「Ohio」はNeilが報道に衝撃を受けて曲をかいてから数週間で発売されたと言われている曲です。Neilはどうしてもその瞬間にこの曲を届けたかったのでしょう。 

 最後に2曲。プロテストソングの代表的な曲を。一つはアメリカ政府が歌うのをやめさせようするくらい人の心を揺さぶるBillie Holidayの曲、もう1曲はベトナム戦争の兵士への慰問でLouis Armstrongが歌った希望の曲を。

「Strange Fruit」ビリー・ホリデイ

「What A Wonderful World」ルイ・アームストロング

 最後にいつも通り僕の曲を。ロシアがウクライナに侵攻した日に書いて、次の日に録音した曲です。僕はウクライナの人達のために何もできない。この曲を書くことに何の意味があるのかわからない。僕の歌はともかく偉大なプロテストソングが歌い継がれ、その歌の思いが人々の心を動かし続ければ、きっといつの日か私たちは戦争を始めるのをやめられる日が来るのではないか。歌が無意味になるかどうかは、歌のせいではなく、僕たちの責任だ。BandLabのアメリカ人の友達Savage Joe Wilsonがカバーしてくれたのでそちらもぜひ聞いてみてください。 

KANEKO Chalin
KANEKO Chalin
KANEKOの本日の一曲

Can you be hugged with mam’s grace?  金子茶琳

Can you be hugged with mam’s grace?  Savage Joe Wilson

Can you be hugged with mam’s grace?  作詞作曲:金子茶琳

After midnight the rain turned to bombs
Pieces of the next door grandma are burning as yard lamp
After midnight the rain turned to bombs
Pieces of the next door dog are burning as yard lamp

Where is your mother?
Can you see her smiling face?
Where is your mother?
Can you be hugged with her grace?
Everybody is son and daughter of mam
Every mam must not cry over bombs

After long time we thought and learned,
Why can’t we understand what a baby can?
When did the powers lose their sanity?
When were the powers haunted by psychopaths?
When did the powers lose mom’s love and wisdom of past

あなたを母親は優しくハグしてくれますか?

夜更け過ぎに雨は爆弾へと変わった
隣のばあちゃんのかけらが庭のランプになって燃えている
夜更け過ぎに雨は爆弾へと変わった
隣の犬のかけらが庭のランプになって燃えている

あなたのお母さんはどこ?
彼女の笑顔が見えるかい?
あなたのお母さんはどこ?
あなたを彼女は優しくハグしてくれますか?
みんなお母さんの息子、娘
すべての母親は爆弾のために泣いてはいけない

長い時間をかけて、私たちは考え、学んだ結果、
なぜ赤ん坊でも理解できることが理解できないのか?
いつ権力者は正気を失ったのか?
いつ権力者はサイコパスに取り憑かれたのか?
いつ権力者は母親の愛と過去の知恵を失ったのか?

こちらもオススメ

Paul Simon - Everything bout it is a love song

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.4 Everything about it is a love song - ポール・サイモン

私が好きな生きているミュージシャンは殆ど60歳以上だ。(殆どはこの世にいない。)若くにして亡くなったミュージシャンは若いままでかっこいいが、年を取ったミュージシャンはほぼみんなダンディになる。数年前、Bob Dylanのライブハウスツアーのコンサートに行った。ギターは一度も弾かず、マイクを持って、時々あまりうまいとは言えないキーボードを弾きながら歌っていたのにもびっくりしたが、もっとびっくりしたのは、新作だった「Tempest」からの曲がメインで、いわゆるよく知られた曲は殆どやらなかったこと。「俺の新作を ...

音楽好きのつぶやきVol.13 Bob Dylan - Blowin’ in the wind

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.13 Blowin’ in the wind - ボブ・ディラン

 心が張り裂けそうだ。いくら考えても子ども達が爆弾から逃げ回らなければならない理由が思い浮かばない。状況は悪くなるばかりだ。人間は愚かだ。そんなことはわかっている。でも、逃げ回る子ども達を見て何も感じない人がいることを僕は理解できない。絶対的に正しいことなんかないのだろうし、僕は僕の価値観に縛られてたくさんの誤ったことをするだろうけど、逃げ回る子ども達を見て心が痛むのは理屈でも価値観でもなく直感だ。「ロシアがウクライナを攻撃しているわけではない」と話す時、彼らの心は少しも痛まないのだろうか。  音楽の話し ...

Piano Man - ビリー・ジョエル

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.22  Piano Man - ビリー・ジョエル

 ビリー・ジョエルの1990年のニューヨーク・ヤンキー・スタジアムでのライブ映像(LIVE AT YANKEE STADIUM)を映画館で見た。最高。録音音源もいいけど、ライブがいい。ビリーは根っからのエンターテイナーだ。とにかく、来てくれた人を愉しませたい。バンド全体がそんな感じ。もちろん、曲がいい。ヒット曲のオンパレードなので悪いわけがない。もう何十度目かのビリーのマイ・ブームがやってきたので、今回はビリーの曲を紹介したいと思う。まずは、僕が中学生の頃、兄貴の部屋から借りてきたこのアルバムから。  こ ...

音楽好きのつぶやきVol.15 Van Morrison - And It Stoned Me

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.15 And It Stoned Me - ヴァン・モリソン

 音楽と深く関わる映画が最近よく上映される。音楽に関わる映画はやっぱり映画館で大ボリュームでじゃないと絶対にダメだ。スマホでベッドに入りながら見ても全く面白くない。今回はそんな映画館で聞くべき映画を紹介したい。  まずはこの感動的な映画を。音楽だけで鳥肌がたって、自然と涙が出てくることは滅多にないけど、映画館でこの歌に包まれた時、涙が溢れ出た。この歌声に説明はいらない。この世で一番感動的であると同時に、この世のものとは思えない。そんな歌声です。 Apple Muisc Amazon https://amz ...

音楽好きのつぶやきVol.11 The Kinks - Sunny Afternoon

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.11 Sunny Afternoon - キンクス

オルタナティブということではないんだけど、その時代のメインの音とパラレルにちょっとずれている音楽のほうが時代のど真ん中の音楽より好きだったりする。多分、僕が天邪鬼だからだ。今回は3大〇〇から漏れちゃってるけど、「俺的には1番」という音楽を紹介したい。 3大UKロックバンド(The Beatles, The Rolling Stones, The Who)    ビートルズマニアやストーンズファン、フーの信望者には結構出会うが、キンクスフリークに会うことは滅多にない。でも、僕はThe Kinksが大好きだ。 ...

音楽好きのつぶやきVol.20  追悼 ジョーイ・デフランチェスコ

KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.20  追悼 ジョーイ・デフランチェスコ

ジョーイ・デフランチェスコが亡くなった。まだ51歳だ。若すぎる。(僕よりも若い。。。)ライブが聞けなかった。。。本当に聞きたかった。今回はジョーイ・デフランチェスコの追悼ということで、オルガンに注目して曲を紹介させてもらいます。 まずは、この曲から。 この曲、ジョーイも本当に大好きなんだろうなあ。ネットで探せばライブが見つかると思うので、ぜひ探し見てみたください。本当楽しそうに演奏しています。見ていると本当に元気をもらえます。オルガンって、どこかおもちゃみたいな感じがして、ジョーイのような大きな男が額に汗 ...

広告

-KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき
-,