

暑い!いや、熱い!基本、自転車移動なので、この時期は基本、高校球児かというくらい日焼けしているのだが、先日、昼間に自転車で移動した時、あまりの暑さに脳みそがとけそうになった。。。息を吸えど、吸えど、空気が入ってこない感じ。で、こんな時はもう涼しげな音楽を聞いてもダメだと思い、脳みそが溶ける音楽を頭に浮かべつづけたのです。今回はその時に思い浮かんだ曲を紹介します。
まずはこのバックビートに打たれるたびに、体中のねじがちょっとずつ緩んでいくような、まさに脳みそを溶かすこの曲から。
「Eastern Standard Time」ザ・スカタライツしかし、Don Drummondの人生は悲劇的だが、このトロンボーンは脳みそを溶かすときには何にもかえがたい。
次はジャズから。とりあえず聞いていると何も考えられなくなる。ある意味、瞑想に近いことになる、このライブを。
「C Jam Blues」チャールズ・ミンガスごめんなさい、脳みそは溶けるけれど、部屋の温度は間違いなく上がる曲でした。ソロを取るホーン奏者は全員、十分に頑張ってるのですが、ローランド・カークがすべての脳みそを溶かしてしまいます。圧倒的な音です。暑さで疲れた体をやすめるのでなく。体がなくなってしまって、別世界に入るそんな感じになります。
次は、関節が一つ一つが別々の意思で動いていくような、何度聞いても構造が理解できず、なんで演奏できるのかわからないこの曲を。
「Frownland」Captain Beefheart and His Magic Bandしかし、かっこいいんだよなあ。なんでだろうか。僕がおかしいのか?
次はプログレから。プログレ界一の脳みそを溶かす人たち。この変拍子とどこの世界からやってきたのかわからない不思議なメロディとハーモニー。
「Just the Same」ジェントル・ジャイアント売れたかと言えば、売れてないと思うけど、プログレ界においてものすごくポップセンスがあるように思うのです。XTCとかにつながっていくような。個人的にすごく落ち込んでいた時になぜかこの音楽に何度も救われました。やっぱり僕はおかしいのか?
次は「ポー・ピー」というキーボード?の音が確実に脳みそを溶かしていくこの曲を。
「Cross the Track (We Better Go Back)」Maceo and the Macksこれもずっと聞いていると瞑想に近づいていくなあ。しかし。全員演奏は抜群にうまい。
最後に、Thelonious Monkをとも思いましたが、結構、紹介回数が多い気がするので、FANIAから。いったい何人で演奏しているのだかわからないけど、大勢の汗が飛び散っているのはわかる。このボンゴやコンガとわけのわからない掛け声に包まれれば多分、外の暑さよりももっとずっと熱くなって暑さも忘れるはずです。
「Bang Bang」ジョー・キューバでは最後にいつも通り僕の曲を。あまり暑かったので、涼しい曲を書いてみました。この曲は多分脳みそは溶けず、まっとうに涼しくなれるのではないかと思います。

In your eyes two moons 作詞作曲:金子茶琳
In your eyes two moons
in the early June
Surrounding million stars at the top of dune
I wanna kiss your kiss
In your eyes two moons
in the midnight soon
Ancient tune a nowhere bird croons
Every grain of sands prays our bliss
walking down like forever, everything but you has gone
I hold you closer and closer as the number of sands I step on
Even if grains of sands have a limit
Forever flood grains of our tears
Even if stars will fall and this sky will splits
I will catch you and nobody can break our hearts apart
In your eyes two boys
They cannot hide
Straight from their hearts, love with no ploy
We don’t need no guide
In my eyes two girls
They cannot hide
Love with no ploy and straight from their hearts
We don’t need no guide
君の瞳に映る二つの月
君の瞳に映る二つの月
6月上旬に
砂丘の頂上で百万の星に囲まれて
君のキスにキスしたい
君の瞳に映る二つの月
もうすぐ真夜中
古代の曲をどこにもいない鳥が歌う
砂の一粒一粒が私たちの至福を祈っている
永遠のように砂丘を下り
君以外のすべてが消えてしまった
砂の数だけ君を抱きよせる
砂の粒には限りがあるけれど
私たちの涙の粒は永遠に溢れ続ける
星が落ちこの空が割れても
君を受け止める
誰も僕らの心を引き裂くことはできない
あなたの瞳に映る二人の少年は
隠すことができない
心のままの策略のない愛を
誰の助けもいらない
僕の瞳に映る二人の少女は
隠すことができない
心のままの策略のない愛を
誰の助けもいらない
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