KANEKO Chalin 音楽好きのつぶやき

音楽好きのつぶやきVol.21  Sitting In My Hotel - ザ・キンクス

音楽好きのつぶやきVol.21  Sitting In My Hotel - ザ・キンクス
KANEKO Chalin
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My Favorite CD

 ザ・キンクスがRCA時代の名盤である『マスウェル・ヒルビリーズ』と『この世はすべてショー・ビジネス』の発売50周年を記念してリマスターやら未発表リミックス等いれこんだCDを発売したというニュースを聞いて、改めて、2枚を聞きなおしてみた。(結構、この2枚はよく聞くので、改めてっいうほどではないのだが)私はちょっとしたキンキーフリークなので、初期のとんがったキンクスもちょっとずつメインからずれていく頃のキンクスも後期のいなたいロックンロールをやってるキンクスも全部好きなのですが、やはり、この2枚は別格ですね。同時期にローリング・ストーンズもアメリカの南部の音楽に影響を受けてかっこいいアルバムを連発していたけど、キンクスのアプローチはなんかこうもっと全方位的でありながら、やっぱりイギリスから離れられない感じがして面白いです。どっちもよいですけど。そしてなにより、レイ・デイビスの皮肉なロマンチストの面が駄々洩れ状態なのでがよいです。とすごく長い前置きになってしまいましたが、今回は、「皮肉なロマンチスト」という切り口で曲を選んでみました。まずは、キンクスの2枚のアルバムからご紹介します。

「Holiday」ザ・キンクス

「Sitting In My Hotel」ザ・キンクス

 「Holiday」は、曲調ものんびりしていて、なんか休日にくつろいでる気分の曲なんですが、詞をよく見ると、休日じゃなくて、仕事をくびになっている?ともとれなくもない、そんな曲です。「Sitting In My Hotel」もとてもきれいなメロディーを持つ曲(レイ・デイビスはほんとにハッするほど美しいメロディーを書くんですよねえ。)ですが、ツアー漬けの自分を自嘲しているような歌詞です。

  次に、紹介するのはランディー・ニューマンです。この人も痛烈で皮肉な歌詞を美しいメロデイーにのせるシンガーソングライターです。最近は完全にトイ・ストーリーの音楽をやっているイメージになってしまっていますが。本人はやりたくてやっているのかなあ。でも、トイ・ストーリーの良さはもランディ・ニューマンの曲のよるところも大きいと思うので、それはそれでうれしいのですが。

「Sail away」ランディー・ニューマン

 出だしは、アメリカ賛歌に思えなくもないんですが、途中からこの曲を歌っているのは奴隷商人であることがわかってきます。ものすごく美しい曲ですが、歌詞はとてつもなく痛烈です。

  次は、ウォーレン・ジヴォンを紹介します。彼はジャクソン・ブラウンやイーグルスといった西海岸のロックのイメージがあるのですが、ジャクソン・ブラウンやイーグルスがロマンチックな感じなのに対して、彼の曲には皮肉な歌詞が多い。そこがとてもいいです。ずっと斜に構えている感じ。リンダ・ロンシュタットも歌って有名になったこの曲を紹介します。

「Poor Poor Pitiful Me」ウォーレン・ジヴォン

 まあ、タイトルが、「かわいそうでついていない私」なんてポップソングはやっぱり皮肉ですよねえ。日本で言えば、中島みゆきさんだろうか。

 最後は、チャーリー・パーカーを。チャーリー・パーカーはもちろん歌詞を書かないですが、実はタイトルもつけずに、番号で呼んでいたので、曲名はプロデューサーが適当につけていたのだとか。紹介する曲は、薬の売人の名前だという説があり、薬にむしばまれていくチャーリー・パーカーのことを考えると少し皮肉な感じです。曲はまさにBebopを代表する素晴らしい曲です。

「Moose The Mooche」チャーリー・パーカー

  いつも通り、最後には私の曲を。ローリング・サンダー・レヴューの頃のボブ・ディランをイメージして書いた曲で、詞の中には結構皮肉なフレーズが出てきます。

KANEKO Chalin
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KANEKOの本日の一曲

Baby don’t cry  作詞作曲:金子茶琳

Ten Kindergarteners mowed down by an old man’s car
A high school student boy caring for his bedridden grandmother
Baby don’t cry
The shouting of the neighbor's 40 years son who’ve never been seen years
Garbage of cup noodles piling up over the wall in the yard
Baby don’t cry

Sadness and overjoy are with you
Confusion and anger are with you
One side with really goodness
One side with really badness

I am living everyday hard
Is the world getting better or worse?
Baby don’t cry

A homeless buying junk food from a millionaire's company
Money is rolling around and swelling up a big mountain money
Baby don’t cry
A Mercedes Benz bought with welfare that a young man got
Yellow beaten by black who were beaten by cops
Baby don’t cry

Dreamful space satellites that are falling day by day
A big stadium crushing vacant lots where children played
Baby don’t cry
Ants that couldn't escape from a forest fire eternity
Melting ice and waters boiled by too much electricity
Baby don’t cry

Sadness and overjoy are with you
Confusion and anger are with you
One side with really strength
One side with really weakness
I am living everyday hard
Is the world getting better or worse?
Baby don’t cry

Baby don’t cry

老人の車にひき殺された10人の幼稚園児
寝たきりのばあちゃんを介護する高校生の少年
ベイビー 泣かないで
もう長いこと見ていない隣の家の40歳の息子の怒鳴り声
壁を越えて庭にたまっていくカップラーメンのごみ
ベイビー 泣かないで

悲しみも喜びも君とともにある
戸惑いも怒りも君とともにある
一方は善
一方は悪

私は毎日一生懸命生きている
世界は良くなっているのか、悪くなっていのか
ベイビー 泣かないで

大富豪の会社のジャンクフードを買うホームレス
お金がころがってでかい山のようにふくらんでいく
ベイビー 泣かないで
若者の生活保護費で買われたメルセデスベンツ
警官に殴られた黒人に殴られた黄色人種
ベイビー 泣かないで

毎日落ちてくる夢のいっぱいの宇宙衛星
子ども達が遊んでいた空き地をつぶしたでかいスタジアム
ベイビー 泣かないで
決して消えない山火事から逃げられなかった蟻
溶けていく氷と多すぎる電気で沸かされるお湯
ベイビー 泣かないで

悲しみも喜びも君とともにある
戸惑いも怒りも君とともにある
一方は強さ
一方は弱さ
私は毎日一生懸命生きている
世界は良くなっているのか、悪くなっていのか
ベイビー 泣かないで

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An Usual Miracle - KANEKO Chalin

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